子どもの視力が悪くなった

小学三年生の娘が学校の視力検診で黄色い紙を持って帰ってきた。

「眼科健康診断結果のお知らせ」というもので、視力測定の結果がCとDだから専門機関を受診してくださいというものだ。

 

我が家はパパの仕事の影響もあって、デジタル機器が多い。

娘には自分のパソコンを持たせているし、マインクラフトで要塞を作ったりしてるから目を使っている頻度は多めだと思う。

一方で、子どもの目への影響はパパもママも気にしているから、時間を制限したり目を離してみるようにしたり、暗いところで作業をさせないなどは気を付けていたつもりだった。居場所を共有するツールもディスプレイがあるものではなく、音声でやり取りをするものにしている。

 

それでも、現代のデジタル機器の波には勝てず目を酷使させてしまっていたようだ。

 

そこで、家の近くにある大手ショッピングモールの中の眼科で検診をすることにした。

今回は、その検診の様子と、子どもの視力について考えたことや聞いたことなどを踏まえて、どういう対応を我が家が取るか書いていこうと思う。

 

子どもの視力が両目とも0.2だった

まず結論から言うと、1件目の眼科で検診を受けたときの子どもの視力は両目とも0.2と言われた。

これは黒板の文字がほとんど見えていない状態だと思うから、メガネはかけたほうがいいと眼科の白髪のおじいちゃん先生は言った。

その時の会話に違和感があった。

 

先生:「学校の黒板の文字、読めないでしょ」

娘:「読めない文字もあるけれど、読めます」

先生:「ほんとう? じゃあ、黒板の横にある連絡版の文字は?」

娘:「はい。読めます」

先生:「えー?ほんとう? まぁ、メガネはかけたほうがいいと思うけれど、じゃぁ様子を見ようか」

 

娘の視力が悪くなっていることは気づいていたけれど、以前から黒板の文字は読めると言っていた。

確かにボヤっとすることはあるけれど、教室の真ん中くらいに座っているから文字は読めると。

 

ただ、検診の結果0.2 なのだとしたら、黒板の文字は読めていないことになる。

どちらを信じるかと言ったら、当然娘を信じる。

 

「ありがとうございました」とお礼を伝えて、その足ですぐ 少し遠くの別の眼科に向かった。

道中も、道路の看板を指さして

「あの数字は読める?」

「267・・読める」

「前の車のナンバーは読める?」

「4897・・・?」

「違う。4697」

「あー、8と6が似てるから」

という会話をした。

 

でも、話を聞いていると確かに少し遠くのものでも見えている。

素人の感覚としても0.2という感じがしなかった。

 

1つ目の眼科で、もう1つ違和感があった。

C の穴が開いている向きをチェックするときに、娘が「うえ」とか「みぎ」と”指をさしている”時に、スタッフの方がその指を見ていなかった。

「みぎ」とか「うえ」と発言せずに、指で伝えているのだから指をみないと正確な検診はできないんじゃないかな・・? と思った。

これはパパがすぐ近くで様子を見ていて「せっかく伝えてるんだから、もっと見てくれればいいのに・・」と思ったから間違いない。

 

何にしても、娘の「見える」という言葉を信じようと思った。

2件目の眼科は検診受付終了の20分前に滑りこんで事情を伝えた。

いった場所は愛知県の小牧空港にあるエアポートウォーク眼科 さん。

 

さっき別の病院で検診を受けたときには0.2と言われたこと。

ほんとうにそうなのであれば眼鏡を作りたいから診断書を出してほしいということ。

 

スタッフの女性がとても丁寧に対応してくださった。

視力を図るときも、娘の目の高さに合わせて話をしてくれたし、不安がらないように優しくはなしかけてくれた。

 

そして、診察をしてくださった男性の医師も、とても親身に相談に乗ってくれた。

 

まず、娘の気持ちが最優先であるということを伝えてくれて、娘の気持ちを優先的に聞いてくれたのはとても安心した。

そして、検診の結果は それぞれが0.4で、両目視力は0.5であるということ。若干の乱視が右目にあるということがわかった。

 

「0.2と言われたようですが、倍近く見えていますね」とのこと。

0.2を信じて眼鏡を作っていたとしたら、不必要な矯正をしてしまうことになる。2件目をすぐに受信してよかった・・・と思った。

 

僕がその時相談をした内容を簡単にまとめてみようと思う。あくまでも素人のまた聞きだから、心配な方は専門医に診てもらってください。

 


 

「メガネはかけたほうがいいですか?」

→ この視力なら、ギリギリボーダーライン。ただ、子どもの成長でいうと1年おきにサイズが変わると思うから毎年眼鏡を変えることになる。また、メガネの矯正視力には慣れも必要になるから遅らせられるなら様子を見たほうがいい。いずれにしても彼女の気持ちが大切。嫌なものをかけさせるのは避けたほうがいい。

 

「ブルーライトカットは視力回復につながりますか?」

→ 子どものうちはある程度のブルーライトも必要という説もある。むやみにブルーライトをカットしてしまうとかえって良くないから、かけるなら通常の眼鏡のほうがいい。

 

「デジタル機器はさけたほうがいいですか?」

→ 今の時代はデジタル機器を排除するのは難しい。だから、ほんとうは2時間くらい外を見たり散歩したりして目を休める時間を意図的に作ることは必要。また、デジタル機器を使う場合は目を離すなどの対策をまずはしましょう。

 

「この視力でも、メガネをかけずに過ごしても大丈夫ですか?」

→ あまりにも見えづらかったりしたら、メガネをかけたほうがいい。見えないものを無理に見ようとするほうが目に負担がかかるし、かえって視力を低下させる可能性もある。ただ、学校の席順を前にしてもらうとかで眼鏡をかけるのを適切に遅らせることができるなら、もう少し様子を見てもいいと思う。

 

「視力を回復させる目薬などがあると聞いたのですが」

→ 点眼をすると、1日に3回決まった時間に目薬を継続する必要があるし、点眼をするとデジタル機器をみてはいけない時間がある。その制約を守って行動しなくてはいけなくなるから、お父さんのやりたいイメージ(娘にパソコンを教えたい)とは違ってしまうかもしれない。

 

というような内容でした。

医師の方の言葉を僕が要約したものになるので、語尾や伝え方は違うけれど とても信頼できる説明をしていただきました。

 

まずは眼鏡をかけずに、あと数ヶ月様子を見ることにしました。

 

眼科は、相性も大切。

その日の帰り道、娘は楽しそうだった。

1件目で「見えていない」と言われてショックを受けていたものが、2件目で「視力は確かに弱っているけれど、0.2 ということはない。倍以上見えている」と言われてルンルンだった。

そして、対応してくださった女性スタッフさんが「この線のなかで、太く見えるところはある?」とか、「赤と緑、どっちが見やすい?」など、丁寧に聞いてくれたことがゲーム感覚だったみたいで「あれ、またやりたい!」と言っていた。

 

1件目の眼科さんが悪いというわけではないけれど、眼科は相性も大切だなぁと感じた。

特に、ショッピングモールの中にある眼科さんだと、目の相談というよりはコンタクトレンズの処方箋がメインだったりすることもあるので、目が痛いとか目がかゆいとかは別のクリニックを受診したほうがいい場合もありそう。

ただ、”視力矯正のアドバイス”ということであれば、エアポートウォークのようなショッピングモールの中でも信頼できる眼科さんはあるんだなぁと思いました。

 

3ヶ月くらい様子を見て、メガネをかけるかどうか 考えてみようと思います。

親身に相談に乗っていただき、ありがとうございました。

 

ちなみにパパは、エアポートウォークのキクチメガネさん愛用。

目に関するプロフェッショナルな対応を信頼しています。