グランピングで起きた ねねちゃんの理不尽

先日、伊勢志摩のエバーグレイズという、グランピング施設に行ってきた。

 

 

 

三重県の鳥羽水族館から、そんなに遠くないグランピング施設。

ママが、参鶏湯の「博淑屋」の、井口さんから「ここが好き」と聞いてから

ずーーーーーっと、行きたいと思っていたところだったの。

 

でも、ぼくの方が乗り気じゃなくて、のらりくらりと、先延ばしにしていたところ。

5年以上、ママは辛抱して、ようやく行くことができたところ。

 

結果的に、ぼくにとって、感慨深い場所になった。

 

 

施設の素晴らしさは、いいや。

いっぱい、「このグランピング施設が素敵」という、紹介記事なんか、あるから。

探して。

 

エバーグレイズ 検索結果

 

こじんまりとしたキッズスペースがあったり。

 

 

 

こじんまりとした家族だけで行っても、それなりに楽しめるバーベキュー設備があったり。

 

 

この写真、うれしい。

アルファードと、バーベキュー。

やりたかったことが、1枚の写真に収まってる。

 

大きな車で、家族とか、大切な友達同士で出かけて、楽しいことがしたかった。

 

 

http://www.everglades.jp

 


 

そんなことは、どうでもいいんだった。

今日は、胸がちょっとだけ、苦しくなった話。

 

この、小さな家で、ねねちゃんは自分なりの方法で遊んでたの。

 

お店屋さんごっこなのかな。

「どうぞー」と、石を並べたりしてくれて。

 

そこにね・・・

 

別のママグループの子どもたちが、4人くらいやってきた。

今まで、ねねちゃんの世界観だった場所が、ほかの、ちょっと大きなお兄ちゃんお姉ちゃんたちの遊び場に変わって行ってしまった。

 

 

さっきまで、お店屋さんごっこをしていた場所が

別のお兄ちゃんに荒らされて行く。

 

おもちゃを水浸しにされたり

入らないでと、締め出されたり。

 

 

「ねねちゃん、『こんにちは』 は?」

と、パパが言うと

 

オドオドと、

「こんちゃ」と、言う。

けれど、無視をされる。

 

そうだよね、誰かわからない、赤ちゃんみたいな年齢の子が話しかけてきても、そりゃ困るよね。

 

それでも、少しずつ距離を縮めるねねちゃん。

ようやく、さっきまで自分がいたお店の中に入った。

 

もう一度、ご挨拶。

「こんちゃ!」

返事は、帰ってこない。

 

それでも、オドオドしている間に、ほんの少しだけ年上の小さな女の子に、さりげなく小さな石をぶつけられたりする。

「なんで? どうすればいいの?」というような困惑した顔のねねちゃん。

 

ねねちゃんは、一人っ子だし、

周りには、優しい大人ばかりなので、

めちゃめちゃ可愛がられて育っている。

 

オラオラ系では全くないけれど

自分の文化以外の文化体験って、あまりしてきていない。

 

だから、こういう場は、めちゃめちゃ大事。

パパは、ハラハラしながらも、子ども同士の文化のことなので、口を挟まず、そっと見守る。

 

さすがに、泥水を飲まされそうになった時は、止めたけど。

 

 

ねねちゃんは、本当に偉いなぁ・・と思うんだけれど

小石をぶつけられながらも、そのちょっと年上のお姉ちゃんに

「あそぼ!」と、声をかけた。

 

 

パパとしては、めちゃめちゃうれしい瞬間だ。

「ねねちゃん、いったーーーーー@!!!!!」と、心がウキウキドキドキ!

 

 

 

「イヤやわ!」

 

速攻で断られた。

そして、小石をぶつけられる。

 

そして、その女の子が

さらに年上の同じグループの男の子に

「この子に石投げたって」と、お願いをする。

 

 

本当に、ハラハラしながら見てた。

結果的には、それ以上は石はぶつけられなかったけれど。

 

そうこうしているうちに、その別のグループの子達は、一斉に引き上げて、いなくなってしまった。

一人、取り残されるねねちゃん。

 

「どうすればよかったんだろう・・・」という顔で、

小さな家から出てくる。

 

 

そこで、ようやく声をかけた。

「ねねちゃん、頑張ったね。おいで。」

 

 

ねねちゃんが、抱きついてくる。

 

 

「せっかく『あそぼ』って、言ったのにね。遊んでくれなかったね。

でも、こういうこと、あるある。大丈夫だよ。

また別の時に、『あそぼ』って、言ってみようね」

 

「うん」

と、パパにしがみつく。

 

最初は、恐る恐るパパたちに説明してた。

「『あそぼ』って言ったのに・・・・シュン・・・」的な。

自分がいけないことをしてしまったと、思ったのかもしれない。

 

でも、パパが話を聞いてくれるとわかったら

スイッチが変わった。

 

「『あそぼ』てってのに、#%^&*()_   !!!」

溜まっていたものが、一気に吹き出すように、パパに愚痴ってた。

 

 


こういう経験って、一人っ子にとっては、本当に大事。

早く、理不尽なことをいっぱい味わってほしい。

 

 

その分だけ、人の痛みがわかる子になるはずだから。

同じことで、悲しそうな子がいたら

ねねちゃんは、寄り添ってあげられる。

パパやママが、ねねちゃんにそうしたように。

 

 

子どもの理不尽を見守るのと

子どもに、背中を見せるのって、大事だなぁ・・・と、改めてつくづく思った。

 

深夜1時半くらいまで、

ママと語り合ってた。