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子どもがありえないくらい痛がったら、迷わず救急車を呼べ

今は冷静に考えられるから

子どもが怪我をしたときのことを

ちょっと、メモに残しておく。

 

ベテランのパパママにとっては

あるあるなのかもしれないけれど、最初だからパニクった。

ねねちゃんの肘の骨が折れた

 


ウチの2階で泣き声がした。

駆け上がってママから状況を聞いて

現状把握のためにねねちゃんの状態をみていた。

 

今までにない泣き方だった。

なにかあるな・・というのは、パパもママも感じてた。

 

ただ、腕が明らかに変に曲がっているわけじゃない。

けれど、今まで経験したことないくらい痛いのはわかる。

見た目としては、左の肩が異常に上がっている。

 

時間は、午前診療が終わった昼過ぎだった。

行きつけの小児科は、午後の診療までまだ4時間近く時間がある。

 

まず、考えつく中で、一番大きな総合病院に電話をした。

「娘がイスから落ちました。
見た目としては、左の肩が上がっていて、
変形しているようにみえます。

緊急でお願いできますか?」

「わかりました。まずは整形の先生に確認をします」

 

その間、待った時間は1分くらい。

めちゃめちゃ長く感じた。

 

「すみません。
やはり、今は手いっぱいで、受け入れられないとのことです」

 

半分くらいわかっていたことだけれど、

その1分の待ち時間が、余計にきつかった。

 

ただ、次の言葉で少し救われた。

 

「緊急搬送できる病院を教えてくれるダイヤルがあります。

番号をお伝えするので、そこにかけてみてください」

 

すぐに電話をした。

1コール以内に、すぐに担当の方が出た。

 

「どうされました?」

ぼくは、同じ説明をした。

 

「では、今から、受け入れ可能な病院を探します」

 

ここでも、2分くらい待った。

ねねちゃんは、その間も、泣き続けている。

ママが、心配そうに、ぼくの様子を見にきたりした。

 

 

ようやく、担当の方が電話に戻ってきた

「◯◯病院なら、受け入れてくれるそうですが
予約がすでに入っているとのことなので
その予約の後になるそうです。

今から行っても、夜になる可能性はありますが
いかがされますか?」

その言葉を聞いて、ようやく決断した。

 

「ありがとうございました。

救急車を呼ぶので、大丈夫です」

 

そして、ママに叫んで伝えた。

「救急車呼ぶから、準備して!」

 

 


むやみに、救急車を呼んではいけないことは、十分わかっている。

でも、結果的に、担当してくださったお医者さんの、この言葉で気持ちは救われた。

 

「早く対処できて、良かったです。

遅かったら、変形して くっつくところでした」

 

 

救急車を呼ばせていただいて、良かったことは2つある。

1つは、最速で対処していただけたこと。

ねねちゃんが椅子から落ちてから、1時間以内には病院で診察を受けられた。

本当に、めちゃめちゃありがたかった。

 

そしてもう一つは、救急車の中で、肩の症状ではないということが、わかったこと。

これは、ママから聞いた話だから、その中から再現してる。

ぼくは、自分の車に乗って救急車を追いかけていた。

 

救急車を呼んだとき、

ねねちゃんの肩は、明らかに左肩が上がっていて、変形しているように思えた。

脱臼なのか、骨折なのか・・・・と、思っていたので、救急隊員さんにも病院にそう伝えてもらった。

 

でも、移動中に救急隊員さんが肩を見てくれたところ

「あれ・・・?

肩じゃないかもしれない。

これは・・・・ヒジですね」

 

ねねちゃんは、左のヒジが痛すぎて、

見た目的にも異様なくらい、肩をあげていた。

 

救急隊員さんが、ヒジが原因の可能性が高いことを病院にすぐに訂正報告してくれた。

そのおかげで、肩のレントゲンだけじゃなく、ヒジのレントゲンも念入りに撮ってくれた。

 

その精密なレントゲンの、わずかなズレから、

「これは、見た目的にはわかりづらいかもしれませんが

こちら側が、骨折していますね。

こういう負荷がかかると、特に子どもは、この部分が折れやすいんです。

このまま放っておくと、こうなって、ああなるので・・・・」

と、レントゲンを、拡大したり縮小したり、差し替えたりしながら

めちゃめちゃ丁寧に説明してくれた。

 

あ、お世話になっているのは、名古屋市立西部医療センターさん。

地域の方はご存知だと思うけれど、

初診で気軽に行くのが申し訳ないくらい、専門性の高い総合病院だ。

 

救急搬送でなければ、新規の外来はかなり待つと思う。

その代わり、医師の先生も、看護師さんも、医療設備も、全てにおいてクオリティが高い。

それぞれが、専門性を持って仕事に取り組まれている、優良病院だ。

http://www.west-medical-center.city.nagoya.jp

 

 

ねねちゃんが、この病院の診察券を手にしたとき、

「うぉ、高度な医療へのパスポートを手に入れたね!」と、ねねちゃんに話したくらい

ぼくの中では敷居が高かった。

 

正直、担当のお医者さんに

「では、次回はこの時間にきてください」と言われる(2回ね)と、嬉しかった。

「来ていいんですね!?」って(笑)

 

その結果、今のねねちゃんはこうしてる。

ねねこは元気です パート2

 

 


 

実は、8月は、2回救急車を呼んだ。

1回目は、友達の体調不良で。

 

誤解を恐れずにいうと、

その経験が、すごく役立った。

 

人生で初めて、自分で救急車を呼んだ。

唇が震えるくらい、緊張した。

救急隊員さんが対応してくれている間も、泣きそうだった。

 

そのくらい、「呼んじゃいけないものだ」というのは、わかっていたからだ。

 

よくない表現かもしれないけれど

その経験があったからこそ、すぐに「救急車を呼ぼう!」と、決断できた。

 

救急隊員さんが、どんな行動をしてくれるか

どれだけ、親身に丁寧に、対応してくれるか

わかっていたからだ。

 

 

詳しくは書かないけれど、結果的には救急搬送されずに解決した。

その時、ぼくは申し訳なくて、救急隊員さんに頭を下げ続けた。

 

「お騒がせをして、本当にすみませんでした」って、何度も。

 

その度に、

「大丈夫ですよ。何か異変に気づいたら、すぐ呼んでくださいね」

と、優しく声をかけていただいた。

何度も、気にかけてくれた。

 

救急隊員さんが帰られてから、ぼくは泣いていたので

すぐに家に戻れなかった。

 

その経験があったから、救急隊員さんは絶対に裏切らないことを感じていた。

どんなに些細なことでも、親身に寄り添ってくれると信じてた。

 

だからこそ、気軽に呼んではいけないという気持ちもあったけれど

駆けつけてくれたら、丁寧に解決してくれるスーパーヒーロだということも、理解していた。

 

 

今回も、人生で2回目だけれど、頼らせていただいて、すごくありがたかった。

 


 

小さな子どもを持つパパとママが

もし、今まで見たことないくらい、痛そうで苦しそうな子どもを見たら

 

迷わず、救急に電話をするべきだと思う。

 

呼んではいけないと思っているなら、その時に聞けばいい。

「こういう症状なんですが、救急にお願いするべきでしょうか」って。

 

必ず、救急隊員さんは、適切な対応をしてくださる。

 

なぜかというと

新米のパパやママよりも、

子どもの緊急の怪我の現場を、見てきた数が圧倒的に違うからだ。

 

 

少なくとも、ぼくはそのくらい、救急隊員さんと、そのチームを信頼している。

 


 

何度も書くけれど

むやみに救急車を呼ぶことは、もちろんよくない。

 

でも、一般常識を持ったパパやママなら、救急車をタクシーがわりに呼んではいけないことは、わかってる。

 

その上で、「救急車を呼ぶべきか」迷ったら

絶対に、呼んだ方がいい。

 

少なくとも、救急搬送されなかったとしても、

救急隊員さんの指示を仰いだ方がいい。

 

 

ねねちゃんのヒジの骨折を経験して感じた、パパのメモでした。

読んでいただいて、ありがとうございます。