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ジュニアスキー3級に挑戦をして、落ちたよ

ねねちゃん5歳の、スキー動画。音が出るから注意してね。

 

ねねちゃんはジュニアスキー4級を持っているんだけど、先日ジュニアスキーの3級に挑戦をしたよ。

上の動画を見てもらったら感じてもらえると思うんだけど、5歳としてはスキーがすごく速い。
自分のいきたいところに、行きたいようにある程度行くことができる。

結果から言うと、落ちた。

もちろん「合格するだろう」と思っていた面が大きいけれど、結果を見た後はどちらかというと「ちゃんと落としてくれて、よかった」と思った。

 


 

その時ね、パパもママも 気持ちのどこかで”きっと、合格する”って思ってたのね。

で、

「3級に合格したら、ねねちゃんの好きなナンのカレーを食べようね。
欲しかったおもちゃも、買うね」

って言ってたの。

これは日常甘やかすと言うことではなく、”まぁ、これを口実に”と言う面も僕の中にはあった。

あと、その店のナンは めちゃめちゃ美味しいのにおかわりが自由なので、結果的に節約にもなったりしていた。

普段、本当は買ってあげたいけれど、”なんでも買ってあげる”という教育も良くないと思ってるので、パパの独断の中で”これはちょっと”と思うものは買わないようにしている。

一番買ってないのは、お菓子。

お友達と一緒に食べる時以外は、我が家にお菓子があることはない。

いただいたお菓子を、みんなでありがたく分けっこするのが楽しいくらい。

 


 

でね、ねねちゃんのは今のところ、すごく自分に自信のある子だから、きっと合格すると思ったと思うの。

正直、パパもママもそう思ってた。「ねねちゃんなら、大丈夫だから」って送り出した。

だからだと思うんだけど、インストラクターの先生に、受講中にも話してたみたいなの。

 

「3級合格したら、これ買ってもらうんだ」って。
「大好きな、ナンのカレーを食べに行くんだ」って。

そして先生は、その上で ちゃんと落としてくれた。
結果を伝えるときに、ものすごく気を遣ってくださったのを、すごく感じる。

「ねねちゃんは上手だけれど、これからの2級・1級のことを考えると
今3級をあげてしまうのが、彼女にとって良くないことだと思うんです」と。

 

僕は、すごく納得した。

もちろん合格を願っていたけれど、中途半端に恩義で合格するのは良くないと思った。

だから、ちゃんと落としてくれてありがたいなぁと思った。

 


 

目の前で行われているパパやママとインストラクターの先生のやりとりを、ねねちゃんは きっと聞き耳を立てながら聞いてたと思うの。

そして、パパやママが、「3級不合格」のお話を聞いているのも、よそ見をしながら 気持ちでは聞いていたと思うの。

でも、ねねちゃんは、あえて”疲れたー。終わったー。帰りたーい”と表現したかったんだと思うの。

何かを受け止めるのが、5歳の彼女にはできなくて。

 

で、不合格とわかって先生とお別れした後も ねねちゃんなりにふざけてて、笑いながら後ろ向きに滑って見せたりしたのね。

そしたら、やっぱりバランスを崩して転んじゃって。

 

でね、転んだねねちゃんの手を掴んで起こした時に、パパにこう聞いたの。

「今日、ナンカレー 食べられる?」って。

 


 

それは、パパやママや、ねねちゃんと 試験の前に笑いながら

「3級合格したら、みんなでナンカレー食べに行こうね! ねねちゃん、大好きだもんね!」って言っていたカレー屋さん。

もちろん、行きたかった。行かせてあげたかった。

「ねねちゃん、頑張ってたもんね。パパ、見てたよ。頑張ったから行こうね」って言ってあげたかった。

 

でも、先生が不合格を伝えてくれた気持ちも、すごくわかるのね。どんなに気を遣ってくれたか。

だから、

「そうだなぁ・・ナンカレーは3級に合格したら、みんなで食べに行こう」って、伝えたの。

 

そしたら、堰を切ったように、ゲレンデで泣き始めた。

「ナンカレー、行きたかった!」って。

 


 

5歳の彼女にとって、表現としては「ナンカレーを食べに行けなくて、嫌だ」という気持ちだと思うのね。

でもそれって、きっと”悔しい”という感情なんだと思うの。それを、どう表現していいかわからなかったんだと思うの。

 

ゲレンデのリフト乗り場前。

いっぱいいろんな人が通っていく中で、なだめるでもごまかすでもなく、ずっとねねちゃんの泣き声に向き合った。

リフト乗り場のおじさんも、常連のスキーヤーさんも、みんなが注目してるのも感じながら。

 

それでも、3級に合格したら、ナンカレーをみんなで食べよ」と、伝え続けた。

 


 

ゲレンデで、みんなが見ている中でずっとずっと泣いて、ようやく少し落ち着いて、車に一緒に戻る時
それをずっと見ていた常連のご夫婦が声をかけてくれた。

「頑張ってたね。すごかったね。リフトから見てたよ。
次頑張ってね」

って。リフトのおじさんも、ちょっとホッとした感じで見送ってくれた。

 

その時、タイミングを見計らって後ろを通ったインストラクターの先生。
色々何かを察し合って、お互いに軽い会釈をして背中を向けた。

 


 

ここからは、パパやママの大人の事情なんだけど

その日は、別荘から帰る日だったから、いずれにしても何かを外食する必要があったのね。

で、ナンカレーの予定だったんだけど、今回は選択肢から除外したから、以前から気になっていたラーメン屋さんに行ってみたの。

子ども向けブースが2つもあるようなラーメン屋さんで、子ども向けメニューも豊富だった。

 

そこで、味噌ラーメンと、唐揚げと餃子と、お子様ラーメンを頼んだのね。

こんな感じで食べてた。

 

「美味しかった」と言ってたから、よかったなぁと思った。

で、お会計なんだけど・・・

”ナンカレーより、高いじゃん”

 

まぁ、経験はお金では表せないから、結果的によかったんだと思う。

あぁ・・ナンカレーが食べたくなってきた。